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放課後等デイサービスとひとことで言ってもそのサービスの提供範囲は様々です。
配置される職員の人数によっても変わります。
その中でも、医療的ケア児に対しての支援はなされているかどうかも施設によって違います。
医療的ケア児に対しての放課後等デイサービスでの支援の体制はどうなっているのでしょうか。
こちらの記事では現状と課題についてまとめていきます。
放課後等デイサービスの医療的ケアの体制の現状
障害福祉サービスにおける医療的ケア児の支援は年々その形を変えています。
より充実したサービスを国と自治体が提供できるように、副詞サービスを提供する事業所に対しての報酬の改定などは都度行われています。
また、医療的ケア児に対しての支援や医療的な観点からのアプローチも厚生労働省や関係機関によって議論されています。
<参考>
医療的ケアが必要な障害児の支援に係る報酬・基準について
その中で、放課後等デイサービスが医療的ケア児に対して行われる支援は施設・事業所によって様々で、そのサービスの提供内容は各サービス提供者に委ねられています。
放課後等デイサービスは医療的ケア児の救いの手になるか?
医療的ケアを必要としている児童は年々増加しています。
医療的ケアとは、医療行為の一部で、日常生活を送る上で必要な介助行為です。
医師や看護師以外の研修を受けた保護者や本人が行う事ができます。
医療的ケアの例としては、
①経管栄養
食事の際、口から食べることができないお子様の場合にはチューブを使い、鼻やお腹の皮膚を通じて、胃に直接栄養を送ります。
②たん吸引
気管に溜まった「たん」を吸引します。
③気管切開
疾患が原因となり、口や鼻が塞がってしまう症状がある場合は喉に穴を開け、呼吸の為の器具を喉に取り付けます。
その他にも、お薬の管理や排尿のケアなど、障害の状態により1人1人に必要なケアをしてくれるのです。
このように様々な「医療的ケア」を必要とするお子様の事を『医療的ケア児』と言います。
「地方公共団体は医療的ケア児に対し、適切な保健・医療・福祉・教育などの支援が受けられるよう努めなければならない」とされています。
近年では、医療の発達により、以前では亡くなっていたような超未熟児や先天的な疾病を持つお子様などが多くなってきました。
その結果、『医療的ケア』を必要とするお子様が増加しているのです。
障害のあるお子様がこういった支援を受けられることで、御家族の負担や不安も減り、安心して仕事ができるようにもなるのでしょう。
医療的ケア児・重症心身障害児を支援する為の課題
『医療的ケア児』が増加している一方で、学校や施設などでは対応ができず、その家族にとっては肉体的にも精神的にも負担となっています。
お子様が必要な「医療的ケア」もそれぞれにより異なるので、柔軟かつきめ細かな対応が必要となります。
医療的ケア児が増加しているのにも関わらず、その受け入れ態勢がまだまだ足りていないというのが現実です。
障害のあるお子様を持つ御家族にとっては深刻な問題で、放課後等デイサービスで医療的ケアが必要なお子様が断られるというのは少なくないのです。
家族は病院での手厚い設備や看護により大事なお子様の命を支えてもらい、安心できていただけに、家族だけで面倒みるというのは簡単な事ではありません。
時には家族は24時間つきっきりになっての看病が必要となるのです。
「必要な支援」であるにも関わらず、体制が整っていない現実に御家族は経済的にも精神的にも負担が大きいのです。
その為、2016年6月に障害者総合支援法と児童福祉法が改正され、医療的ケア児の存在が初めて法律に明記されたのです。
そして、自治体の医療的ケア児への対応が『努力』義務規定となりました。
それから、2017年9月には医療的ケア児を預かることに対して、報酬単価(補助金)の加算が決定されたのです。
この法改正により、医療ケア児とその御家族にとって希望になる支援の手が差し伸べられることになりました。
その為、医療・福祉・教育、全てにおいて十分なサービス・支援を提供できるように改善し、医療的ケア児や御家族に安心できる社会を作っていかなければならないのです。
しかし、まだまだ足りていない、とする医療的ケアの課題は「障害を持つお子様とその御家族が笑顔溢れる毎日が過ごせるように負担や不安を減らす事」かと私は思います。
まとめ
放課後等デイサービスでの医療的ケア児に対しての支援の内容や体制はその都度見直されており、その為の仕組みや法律も形を変えていきます。
新たな情報や制度の改正などがあれば、こちらの記事も更新させて頂きます。