全国の放課後等デイサービスでは多くの職員が働いています。
報酬改定などの影響で給与カットや人員削減などの経営的な影響も出ていますが、それでも放課後等デイサービスの求人のニーズは高いです。
どの施設も経験の保育士経験や看護師経験のある職員の採用を望んでおり、求人においては売り手市場といえます。
その一方で、実際に施設で働いている職員の方の中には、
「今の職場を辞めたい…」
「転職しても良いのかな?」
というように、辞めようかどうかを悩んでいる方も多いですよね。
放課後等デイサービスの職員の求人ニーズは高い為、転職活動をしっかり行えば働く職場を見つけることは出来ると思います。
それでも、今の施設に通う児童たちのことを考えれば辞めにくいのも事実です。
・放課後等デイサービスを辞めたいと思っている方
・転職を考えている方
こちらに該当する方に向けて、施設を辞めたいと思う理由をまとめてみました。
転職を考える際に注意すべき点などもまとめております。
ぜひ参考にして頂ければと思います。
放課後等デイサービスを辞めたいと思う職員は多い
放課後等デイサービスでは主に発達障害を持った児童を預かりますから、子どもに寄りそえばよりそうほどストレスがたまるかもしれませんね。
その結果、「施設を辞めたい」と思っている職員の方も多いです。
客観的に見ても、人材の流動が多い業界でもあるかもしれません。
それに拍車をかけるように、放課後等デイサービスの基本的な施設運営を規定している児童福祉法による報酬改定の影響もあります。
給与カットや人員削減などを行う施設も少なくありません。
詳細は下記の記事をご覧ください。
→ 放課後等デイサービスの実態は?調査から分かる障害児の居場所
こういった事情からも、転職をして他の施設や業界に移りたいと考える職員も多いのです。
放課後等デイサービスを辞めたい理由
放課後等デイサービスで働く職員が施設を辞めたいと感じる理由はある程度決まっています。
事故の責任
施設には多くの発達障害の児童が通うことになります。
生活能力の向上が必要な子どももいれば、活発に活動する子どもいます。
さらに言えば、対象年齢が小学生から高校生までになるので、年齢が分かれた児童が同じ施設で活動します。
その活動の中では子どもが打撲や骨折するという事故もあることがあります。
また、目を離した隙に一人で行動してしまう子どもも居て、一時的な行方不明状態になることもあります。
そういった事故が起きた際の責任問題が職員に振りかかることが多く、ストレスを感じやすい職種であると言えます。
人手不足
福祉業界全体に通じる問題になります。
施設を運営する為には資格を持った人材を配置する必要があります。
また、実際に子どもの療育や支援に携わる職員に関しても保育士や看護師等の資格を持った職員を求める傾向にあります。
しかし、求人数に対しての人材が不足しており、施設あたりの職員数が多く確保出来ないことがあります。
そうなると、1人あたりの業務量や範囲が大きくなり負担が増える傾向にあります。
障害児による暴力
中には職員や他の児童に暴力的にふるまってしまう児童がいます。
本人は何かしらの自己主張であっても客観的に見れば暴力になってしまうことがあるのです。
そういった子どもに接することは職員の性格によっては辞めたいと感じてしまう一因になるのかもしれません。
人間関係
どの職場でもありがちな人間関係の問題もあります。
特に放課後等デイサービスでは職員同士の人間関係と、預かっている子ども保護者との信頼関係の構築が必要になります。
そういった多くの人間関係の中でどうやって立ち回ってよいのかが分からない方はストレスになってしまいます。
給与・人員削減
勤めている施設の経営状況も関わります。
運営を行っているのは民間企業の為、職員の給与・賞与は施設によって変わります。
その給与も経営状況によって削減されたり、賞与が無くなったりすることがあります。
それに伴い、人員削減なども行われることがあります。
転職を考える場合の注意点
上記のようなことが重なって、もし転職をしたいということであれば、それも選択肢の一つだと思います。
ただし、今の施設を辞めて同じ放課後等デイサービスの違う施設に転職を行う場合は注意すべき点があります。
それは、
・また同じような状況にならないかどうか
を考えなければならないということです。
事前に待遇や労働環境についての確認を行ったり、可能であれば実際にその施設で働く人の話を聞いてみるということをしてみましょう。
それでも転職をしたいということであれば踏み切っても良いと思います。
もし少しでも納得出来ない部分があるのであれば、もしかすると今と同じような状態になる可能性があります。
まとめ
放課後等デイサービスを辞めたいと感じる理由を挙げてみました。
もしこれを読んでくれているあなたが辞めたいと思っているのであれば、同じ境遇の方に相談してみるのも良いかもしれません。
発達障害を持った児童の支援は大変です。
あまりストレスをため込まないようにしましょう。